本校にしかない心の日。10月3日
大正15年以来、欠かすことなく続く、この追悼会(ついとうえ)という行事は、
隈府女子技芸学校の創立者の故荒木民次郎氏の祥月命日に
教え子たちや関係者がお花やお供え物を持ち寄り、祈りをささげたことに端を発します。
人工的に作られた行事ではなく、自然に人の思いが作った本校独自の心の行事です。
今では、隈府女子技芸学校、隈府女子専門学校、菊池女子高校の
卒業生、職員、関係者の御霊をお迎えし、生前のお姿を偲ぶとともに、
いまこうして私たちが生かされていることへの感謝と命の大切さに思いをはせる、
そんな心の日になっています。。
創立記念日には紅白の饅頭を、追悼会には白白の饅頭を
全校生徒に配ります。
甘いものが貴重だった時代からずっとずっと...
菊池子女子高校の創立者、故荒木 修氏が大好きだったお饅頭を...
創立記念日と、追悼会は、
どちらもどちらも、学園にとって大切な日だから、
学園みんなで大切にしたいから...
今年も生徒や職員、保護者がお花を持ち寄ってくれました・。
今年は三人の新仏様を物故者の名簿にお加えすることになりました、
若くして病で亡くなられた卒業生、いつも弱者に寄り添い、ボランティア活動に熱心だった心優しいあなた...
学習支援をしてくださっていた先生、どんな生徒にも寄り添い、決してせかしたり、怒ったりされなかったあなた...
そして、本校と30年のお付き合いでずっと郷土芸能部を指導してくださっていた
芳堂宣哉先生。生徒どんな生徒にも、平等に指導いただき、どんなに時間がかかっても、
生徒は必ずできると信念をもって常に全力投球してくださいました。
ありがとう、ありがとう....
どうぞ、安らかにお眠りください。
そして、いつまでも、いつまでも、私たちを見守りください。
荒木真紀子