7月26日公開のガールズ短歌集2015は見ていただけましたでしょうか。菊池女子高校girls’ 短歌集第二弾! 2014年の作品です。作品の一部を校門前に掲示しています。
★☆★ 毎年、菊池女子高校では五-七-五-七-七 で気持ちや情景を表現する短歌に取 り組んでいます。授業、学年活動、クラス活 動で生み出された作 品は10代だからこそ詠める感性が散りばめられた、言葉の小宇宙だと思います。
※ (作者、学年、科は掲載いたしておりません。また、HP等に出さないでほしいと希望された生徒の作品はここには載せておりません。ご理解いただきますようお願いいたします。)
★ 「 はよ来い」 とバスを待つとき十字路に木の葉ゆれつつ音をもたずに
★ 友からの 郵便届く 封切れば 必勝お守り そっと手にとる
★ 「 また合おう 」 見送る仲間の叫び声ゆるむ涙腺引き締め笑う
★ 年老いてどんどん小さくなる祖母の背を見て私は大きくなった
★ みけ猫に近づいてみる逃げられる私の思いはいっぽうつうこう
★ バス停でバスを待つ間に子供らがランドセルゆらして通りすぎゆく
★ 外に干す洗濯物のつめたさに母の苦労がわが身にしみる
★ 冬の朝 登校中に 赤信号 冷えたこの手を ポケットに入れる
★ 夏休み芸術祭のステージより見れば多くの人の目がある
★ 「 もう知らない 」 そう言われたのは何度目か母の優しさこの身にしみる
★ 母と離れて 暮らす月日が 長いなあ 12月25日で 一年がたつ
★ 休日に久々合った友達が「 かわってないね 」 としずかに笑う
★ 食堂にて かじかむ指を さすりつつ 皆の分の 朝食つくる
★ ずれてくる眼鏡をあげてふと笑う恋する相手はスクリーンの中
★ クリスマス今年もデート予定なし家族で祝うクリスマスだよ
★ サッカー部の君に心うばわれた中学校に入学をして
★ だんだんと 月日がすぎる うちにみな 心ひらいて 仲むつまじく
★ 入寮してこいしくなったわが家に帰省までもが待ちどうしくて
★ 貴方との 冬のおもいで 楽しくて 会いに行きます 今は無き彼
★ クラスメイト 別れの挨拶できないまま一緒に過ごした時間が懐かしい
★ 春が来て体育館に響く声仲間たちとも別れの時だ
★ 何千何万にくみて日を待つこの思い月まで届け不死の煙よ
★ 冬になり寒さが増してもう無理だそれを乗り越え来る春を待つ
★ 真夏の日 また会うという 約束を 果たせず君は 病の淵へ
★ 通学路目が合う度に頬染まるまた会いたいと密かに思う