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熊日新聞2月8日の報道について

令和3年2月8日の熊本日日新聞の報道について

2月15日に本校保護者教育委員の方々臨時でお集まりいただき、新聞報道についての説明をいたしました。この事件では本校はまったくの被害者であり、楽器の転売をされた方は本校職員ではございません。2年間契約書を交わし、部活の外部指導者として放課後吹奏楽部の指導に来ていただきました。報道の見出しや言葉の使い方、読み方によっては、保護者様や、生徒たちにの中に本校職員の行いであるかのような誤解を招いているとのご指摘をいただきました。よって、全会一致で以下の文章をホームページに掲載することにご賛同いただきましたので掲載いたします。

 

今回の本校元吹奏楽部外部指導者の方に関する報道につきまして、学園関係者の皆様に、大変ご心配をおかけしたことをお詫び申し上げます。

この元外部指導者の方につきましては、平成28年(2016年)より本校で部活の指導に当たっていただいており、契約書を交わしたのは29年(2017年)~30年(2018年)までです。旅費謝礼を支給いたしております。また、楽器のメンテ修理代はこの方の持ち込みの楽器も含め、創部以来全て学校の方で支払ってきました。

平成31年/令和元年(2019年)に完成した特別教室棟工事のため音楽室の機材・装備品は一時仮設や倉庫に保管してありました。楽器については、校舎の完成後最終点検の際、物品台帳の数が数点合わず、そのうちの一つが新聞に掲載されていたチューバで、記事の通りです。

これらの楽器は、創立の頃、中学で吹奏楽をしていたその頃の生徒たちからの「吹奏楽部を作り活動したい」という、たっての願いに創立者が即座に買いそろえてくれたという同窓生たちの思い出の沢山詰まった楽器です。値段が高い、安い、の問題では語れない心の貴重品なのです。現物が戻ってくると一番いいのですが、転売されていては、もうそのような奇跡が起こることは望めないでしょう。悲しいけれど、どうか購入された方に大事にしていただけるよう祈ります。

私達は教育に携わるものとして、生徒たちに係わる上で、常に自分の道徳観と向き合いながら、生徒たちに指し示す正しい道を共に歩むものでありたいと思います。時に道を踏み外しても、我自身を省みてやり直す姿、姿勢を応援できるおおらかな、温かい人間でもありたいと思います。

今回の報道によってご心配をおかけした全ての方々に改めてお詫び申し上げるとともに、応援して下さっている方々に心から感謝申し上げます。

 

菊池女子高校  校長  荒木 真紀子

なお、保護者会の席では、この件の経緯について、多少詳しめの説明をさせていただいております。

現在、吹奏楽部は、2名の外部指導者のご指導のもと、元気に練習に励み、昨年春には、コロナ禍の街に元気を届ける屋上コンサート(熊日掲載)を行い、昨年の吹奏楽コンクールでは、初めての金賞をいただきました。これからも、皆様に愛される音楽、周りの人を元気にする音楽、そして、何より自分が好きで楽しめる音楽活動のできる部活を目指していきたいと思います。今後も応援宜しくお願いいたします。